ある時 ゴブルディグーク氏は アステリスク号を運転して のんびりブーピープバレイ駅へ向かっていました。
ちょうど真ん中あたりまでやって来た時 ひとりの青年が線路の上に立ってカメラをかまえているのを発見したのです。
もうゴブルディグーク氏 びっくりしたのなんのって 汽笛を鳴らし 急ブレーキをかけました。
アステリスク号のボイラーが破裂するんじゃないかと思ったほどです。
シューシューシューとためいきをついているアステリスク号のまわりで青年はなんにもなかったようにシャッターを押し続けていました。
「あー ボクの仕事は世界中の機関車や電車の写真を撮ることなのです」バチッ
「それで うわさに聞いていたブーピープバレイ鉄道の写真を今日中に撮らなければならないのです」バチッ
「バックしてくれませんか」バチッ
「煙をだしてください」バチッ
もうゴブルディグーク氏は あきれて それでも写真に撮られるのは悪い気がしないので その青年の注文通りにしてあげました。